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執筆者の写真AURORA

エピソード・ゼロ(フラメンコに出会うまでのストーリー)


エピソード・ゼロ(フラメンコに出会うまでのストーリー)





このお話しは

フラメンコに出会うまでの

ごくごく平凡な女性の

生い立ちである・・・・



生まれは岐阜県大垣市。

両親は長崎と三重県出身、父の仕事の関係で岐阜県で育つ。

幼い時に住んでいた父の会社の社宅は九州出身の人ばかりで、

岐阜県なのに九州弁が飛び交う環境で育つ。

小さい時からチャレンジ精神旺盛で、勉強、スポーツ、文化活動をそつなくこなす。

趣味の手芸関係全般も得意で小学生の時点で独学でセーターまで制作できるようになるくらいだった。 小学校では、陸上大会、水泳大会、アンサンブルコンテスト、絵、など学校代表で出場。賞状がたくさんあった。 その頃から、スポーツも得意。 ピアノも習っていて、鼓笛隊に入りトランペットや小太鼓などもこなす。

リコーダーのアンサンブルコンテストに出場していたので、全校生徒の前で一人でリコーダーを演奏したこともあった。 中学生になり、転校することになる。

そこで初めて友達ができずに苦しい思いをする。

田舎町の転校生はまだ珍しく

同学年の生徒たちのほとんどが転校当日から私を見に来る騒ぎになる。 どうしてよいかわからず、なかなかなじめなかった。 しかし、このまま寂しい学生生活もつらいと考えてキャラ変更。

面白い事を言ってみたりして明るいキャラクターを演じて友達を作る術を身につける。

しかし、基本はマイペースで地味人間。思春期女子の悪口大会や集団行動が本当は大嫌い。

心の中とは裏腹に過ごしている事が多かった。

(若干、女性恐怖症はここから始まった) 高校時代は、テニス部の活動、オシャレに目覚め派手目な容貌に。

私がいるクラスはスナック3の3(三年三組だったので)とあだ名を付けられた。 音楽に関しては、小学生の時から全てのジャンルが好きで歌番組のポップスも

ピアノのクラシックも好き。

中学生以降はなぜか特定の音楽マニアの友達が常に現れて、

流行の音楽からロック、

ジャスなど自動的に情報が入ってくるようになり様々な音楽に触れた。

もともと本は大好きなので読んでいたが、映画なども積極的に取り込んだ。

フラメンコでつながるモノでは、

高校生の授業でみたカルメンには衝撃を受けたのを覚えている。 ただダンスに関して憧れはあったが恥ずかしいので踊ろうと思えなかった。

学生時代、常に成績は良く、特に英語は得意だったので英文科の短期大学へ。 本心では、大学へ行き地元を離れたかったが、両親は地元を離れる事を許さなかった。

女の子らしく地元で暮らして欲しいと望んでいた。

それを受け入れてはいたものの、外に出たい、飛び回りたいという

ありあまるエネルギーをもてあましていた。 何かにぶつけたくて色んな事に挑戦した。

スキー、スノーボード、サーフィン、ヨットなどミーハーなものはとりあえず押さえる。

20代は人脈も広がり海外にもよく遊びに行った。


職は父のすすめで公的機関に勤めていたものの、途中からはほぼフリーター状態に。

お金が貯まったら、海外旅行か買い物で散財していていた。



25歳になり、某携帯電話ショップ店員になる。

お給料が良くて移り変わりは早い業界がハマり

その業界では累計10年近く勤めることになる。 プライベートでは、27歳の時に結婚。今思うと、その結婚は 縛りのきつい実家から出たかったからかもしれなかった。 その時の主人はとても優しい人だったけれど、私自身は自分をもてあましていた。

落ち着く気にはどうしてもなれない。

何か違う、もっと何か自分でやってみたいという想いを捨てきれずにいた。 32歳で離婚。その後、初めてひとり暮らし。 前職に復帰し、新しい暮らし、再婚予定の彼氏としばらく過ごしていたが破局。

その時、35歳だった。 その時、人生の0地点に始めて立った気がした。 これから、私はどうやって人生をクリエイトしていくのだろう?? なんとか守っていた常識、結婚して幸せな家庭を作るコースにも外れてしまった私、

これからどうする? 何かしよう!しなくては! その時に出会ったのがフラメンコだった。 音楽好きだった私は民族音楽にも手は出してはいたが

フラメンコをしっかり聴いたのは初めてだった。 フラメンコのメロディーを聴いたとき、私が求めていたモノはこれだと確信した。 ジプシー発祥と言われているフラメンコのメロディーはどこかいつも孤独感のある私にストレートにハマった。 始めて衝撃を受けたそのフラメンコのメロディーは、

ソレア(孤独)を意味するものだった。 フラメンコを始めてから起こる出来事は、まるで小説。

私の過去の人生の伏線を回収しているような毎日だ。 フラメンコは、まさに私の人生、私そのもの、である。





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